◆ Middle 03 ◆ 調査、開始


GM:では、次のシーン。キミたちが階段を上がると、何やら散らかった部屋に出ます。目の前にはさらに上の階へ続く階段がある。
レオ:ガサゴソ……部屋の中はゴミばっかり!
ルーカス:まさか……俺の部屋?(笑)
GM:掃除しろ、と。ちなみに部屋の向こう側には扉が見えるね。
ノック:いかにも何かありそうな部屋。
GM:探すなら基本は【感知】で判定を。罠を探す場合はトラップ探知で。
フィル:「私たちへの依頼は調査ということですので、1階ずつ隅々まで探すのがよろしいかと」
レオ:「お宝でも期待してるのか?」
フィル:「師曰く、ゴミも積もれば宝となる。だそうで」
ルーカス:「ま、じゃあとりあえずこの階をきちんと調査してから、上に向かってみようか?」
ノック:「こんなに散らかしていたら、妻にどやされてしまいますねぇ」ほのぼのと。
テンスリット:奥さん(笑)
GM:では、とりあえず各自、行動を教えてください。
ルーカス:んー、ボクはとりあえず調べるとしたら扉かな。
GM:では扉の描写から。どうやら鍵がかかってるようだ。
ルーカス:鍵か。壊せるかな(笑)
GM:種類は鍵Aだ。トラップ解除で外せるし、壊すこともできる。誰がどうする? 力技?
ルーカス:壊しちゃった方がいい? なんかトラップ発動する可能性もあるけど(笑)
テンスリット:トラップ発動はいかん。
GM:気になるならトラップ探知の判定を。
レオ:シーフ様の力を。
ルーカス:ここはテンスリットの出番だ(笑)
テンスリット:「よし、ここはオイラに任せるといいよ!」
ノック:「テンさん、頑張ってください!」
ルーカス:「頼むよテンスリット」
レオ:「頼もしいな」
テンスリット:[トラップ探知]だから、【感知】5、《ファインドトラップ》の効果で+1、ダイス基本2個に《ヴィジランテ》で1個追加。6+3D6……でいいんだよね?
GM:だね。
ルーカス:合ってます。
テンスリット:よいしょ(ダイスを振る)。ダイス目10なので、合計16!
GM:罠は無い気がする。鍵Aは別にしてね。
ノック:気がするって言うのが怖いところだなぁ(笑)
GM:無い気がする。偉い人は言いました「罠は発動するまであるかどうか分からない」
フィル:まぁ、トラップ探知で17以上じゃないといけないとか、どんだけ鬼畜なんだとは思いますが(笑)
ルーカス:まあな(笑) よし、じゃあテンスリットを信じてぶっ壊すか。
テンスリット:頼んだよ!
ルーカス:んでは壊す。どうすればいいの?
GM:叩き壊すなら、命中するかどうか命中判定してダメージ出して。
ルーカス:はーい(コロコロ)。ファンブルなし。ダメージを出します。13+2D6で(コロコロ)18。また低いなぁ。
GM:では、テンスリットの読みは正しかったようだ。罠が発動することも無く、鍵は破壊された。
テンスリット:「よかったよかったー」
ノック:「妻もよく開かなくなったジャムの瓶を剣で切断していたものです……」しみじみ。
レオ:すげぇ(笑)
テンスリット:奥さん(笑)
フィル:「剣が振れる筋力があるなら……いや、なんでもない」
GM:……フォモールを一撃でローストする魔術を使い、ガラス瓶を切断する。どんな奥さんだ。
ノック奥様はボウケンジャー!
レオむしろ超人


     *     *     *


GM:えー、次の部屋への扉が開きました。
ルーカス:じゃあとりあえずそっちへ行ってみよう。
GM:扉を開けると大きめのテーブルがひとつ、目に入る。周りにはいくつもの紙束が転がってるね。イメージとしては会議室的な空間だ。
ノック:紙束が気になるなぁ。
GM:何か探してみる?
レオ:探してみよう!
ルーカス:そうだね。なんか怖い会議のネタとかあっても嫌だけど(笑)
テンスリット:紙にまぎれて札束があるかもしれない! あ、お金はコインかねぇ。
ノック:会議室ならきっと何かいいものが!
GM:では、先ほど同様【感知】なりトラップ探知なりで判定をどうぞ。
フィル:【感知】振ってみようかな。
レオ:あの筒に入る方法とか見つかるかもしれない?
ルーカス:可能性はあるね。
フィル:では最初にやります(コロコロ)。ダイス目と感知を足して、8。
GM:ではフィル。キミの足にコツンと当たったものが。
フィル:「…………」げ、爆弾?(笑)
GM:えー、銀色の鍵が見つかりました。
ルーカス:おおう。
GM:形状から見るに、1階にあった円筒の扉の鍵だ。
テンスリット:鍵きたこれ。
GM:タグにはエレベーターって書いてある。
レオ:キター(笑)
ノック:親切だ(笑)
テンスリット:やっぱりエレベーターだったのかぁ。
フィル:「(鍵を見せて)……だそうです」
ノック:では一応私も(コロコロ)。11です。
GM:では。ノックは計画書を見つけた。
ルーカス:なんだかキナ臭いものが(笑)
GM:この樹を利用してラインの街へ侵入する計画みたいだね。地中に伸びる根や、張り出した枝を利用して防壁を突破する気みたいだ。
ルーカス:なんともズル賢い作戦だな。
ノック:「ふむふむ……コレはヒドイ。街が危ないんでしょうかねー?」あくまでのんびりした感じ。
レオ:「早く止めないと、大変なことになるな」
フィル:「ズルして楽して楽勝かしらー、というところですか」
ルーカス:では、念のため自分も。……うぅ、フィルと変わらない。8だ。
GM:ん。ルーカスも資料を見つけたよ。さっきの計画ができるほどまで、まだ樹が成長してないという記述がある。それも時間の問題みたいだけど。
テンスリット:「のんびりしてる場合じゃないよ」
ルーカス:「まだ間に合いそうってことだね。なおさらさっさとこの樹をどうにかしちゃわないと」
レオ:あ、俺もまだ振ってないな(コロコロ)。9。
ルーカス:ノック以上は出そうもないか。
ルーカス:まだなんかあるかなー♪
GM:ん。樹を成長させるための方法の資料がでてきた。
ノック:ほうほう?
GM:なにやら魔剣を使って強制的に成長させるそうな。あとはそのための術式についてのむつかしい文章。
ルーカス:魔剣!?
ノック:「栄養剤みたいなもの、ですかねぇ?」
ルーカス:では、その辺の資料はもっていっちゃおう。いいかな?
GM:どうぞ。
ノック:もらいもらい。
フィル:そういえば、さっきの部屋ってちゃんと調べたましたっけ?
ノック:あー、ゴミだらけの部屋だっけ。
ルーカス:そっちはまだだね。GM、ぶっちゃけ、この部屋にはデータ的にはもう何もない?
GM:まあ言っちゃおう。ぶっちゃけない。
ルーカス:よし。じゃあさっきの部屋をもうちょっと調べに戻ろう。
フィル:「しかしまぁ、なんというずさんな管理でしょう。頭隠して尻隠さず?」
ノック:調べたら、このまま階段で逝くか、降りてエレベータで逝くか。
レオ:どちらにしろ逝くんですか(笑)
テンスリット:まだ逝きたくない!
フィル:たぶんエレベーター使うと楽できるんだろうけど。
ルーカス:メタ思考すると、楽できるかもしくは他の場所に繋がってるか、とかかな。さて、とりあえずさっきの場所に戻ろうか。
一同:了解!


     *     *     *


GM:では、さっきの部屋に戻ってきました。
フィル:依頼の内容は「調査」ですからね。しっかり探さないと。
GM:さっき調査場所を宣言したルーカス以外は、【感知】で判定できます。テンスリットは《ファインドトラップ》があるからトラップ探知もできます。
ノック:ポーションほしいので感知判定!(コロコロ) 10!
GM:ガサゴソ……なかはゴミばっかり!
ノック:「10でこれだと望み薄ですかねー?」部屋のゴミを片付けつつぼやきます。
フィル:一応やってみましょうか(コロコロ)。……ダイス目1、1。
ルーカス:つまりファンブルじゃんかよっ!(一同笑)
フィル:ズコー。
レオ:では俺もダイス目に期待して念のため……(コロコロ)。おっ、出目が11! 達成値13!
GM:生活臭あふれる食べ残しとか衣類の類とかその辺が落ちてます。
ノック:どんどん綺麗になっていく部屋!(笑)
テンスリット:じゃあオイラがトラップ探知するよ!
ルーカス:トラップ探知はシーフしかできないからな。頼んだ!
テンスリット:(コロコロ)……20!
GM:ん。テンスリット。昇り階段のところに謎の装置があるみたいだ。作動中だね。
フィル:お。
テンスリット:きたこれ!
GM:魔術的な感じ? 罠解除で解除できるけど。この階じゃなくて、上の階に影響を与えてるっぽい。
テンスリット:「何かみっけたよ!」
フィル:「流石。私たちでは見つけられませんでしたね」
レオ:「どんな罠なんだ?」
GM:……。
ルーカス:GM?
GM:なんだろう、テンスリットの立ち絵の壮絶な癒しオーラ。
ルーカス:ええいまたか!(笑)
テンスリット:トラップ解除もするよー! 【器用】4に3D6を足して……(コロコロ)13!
ノック:いい感じ!
テンスリット:どうだろう?
GM:かちゃかちゃ……ガギッ
フィル:アーッ!?
GM:不吉な音が……。
レオ:よからぬ音が(笑)
テンスリット:うっへ!?(笑)
GM:シーブズツールの先端がちょっとかけてる。
ルーカス:……ん、シーブズツール? あ、蒼羽さん。シーブズツールのデータ修正、入れてある?
テンスリット:へ?
GM:ああ、シーブズツールはトラップ解除の判定を+1だったな。そういえば。
ルーカス:今回の判定は+1しても意味ないだろうけど、次から気をつけといてね(笑)
GM:……ふむ。さっきのには修正が入ってないのか。(少し考えて)本来なら達成値に+1されて14だった、と。


裁定の巻き戻し

GMが一度内容を確認し認めた場合、データ運用やゲームの処理が間違っていても、原則巻き戻してはいけない。
これは、スポーツなどで審判が一度決定した判断が原則変更されないことと同義である。
TRPGにおいては、戦闘のダメージ処理が間違っていたために、本当は生きていたキャラが出てくるかもしれない。
しかし、それをひとつ許せばテンポダウンにもつながる。そのため、本来は一度決定した結果は覆らないのが基本なのだ。


GM:カチャリ。
フィル:え?
レオ:えええええ!?
テンスリット:お?
ノック:なん……だと……?
ルーカス:ちょっ!?(笑)
GM:装置が沈黙しました(一同爆笑と驚愕)
テンスリット:1つええ……1つええ……。
フィル:1の差かよ!?(笑)
GM:いや、マジで。
ノック:きっと蹴ったら動いたんだ!
テンスリット:「失敗したからイラついて蹴飛ばしたら何かなったー!?」
レオ:「ナイス!!」
フィル:^p^
ルーカス:「さすがテン!」といいつつ、データの見落としの怖さを感じるな……。
フィル:「なにこれこわい」
GM:ちっくしょう(あっはっはっはっは)。
ノック:「キャーテンスサンステキー」
ルーカス:アンタホントに150歳かノック(笑)
ノック:「よく言われます(照)」若いと言われていると思い込んでいるようだ。
ルーカス:このジジイ(笑)
GM:えー、とりあえず装置は沈黙、上の階への影響は消えたようだ。
ルーカス:罠が解除されたってことは、上に行って意味がありそうだね。
フィル:何の仕掛けだったのか気になるな。
ルーカス:まあ、上の罠を解除したってことだし、このまま階段上がってみようか。「みんな、上に行くんでいいよね!?」
ノック:「構いませんよ」
テンスリット:「分かったよー!」
レオ:「了解だ」
フィル:「調査ですからね。堅実に」
ルーカス:では満場一致で階段を上る、で。
GM:了解。では、上の階へ移動だ。

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