OPENING
◆ Opening ◆ 新たなギルドと緊急依頼
「よろしくお願いしますっ!」
神殿のギルド窓口。少年が一枚の紙を神官に手渡す。そこには「ギルド登録申請書」の文字。
それは、そこに立つ5人の若者たちが新たなギルドとして活動を開始しようとしていることを暗に示していた。
そう。彼らは冒険者として新たな一歩を踏み出していくのだ。今、ここから。
GM:ではオープニングです。キミたちは今、ラインの街の神殿のギルド管理窓口のカウンター前にいる。
ノック&レオ:wktk
GM/受付嬢:「はい、ギルドの登録手続きは完了しました。冒険者登録した方は、こちらの冒険者証をどうぞ」
GM:そう言いながら、受付の女性がギルドの登録用紙と一枚のメダルをカウンターに並べる。
テンスリット:メダル?
ルーカス:冒険者証だね。これがあれば冒険者として認められる。警察手帳とかのイメージかな。
GM/受付嬢:まさにだね。実際に登録受付の女性が「身分証代わりになるのでなくさないでくださいね。サービスを受けるのにも必要になりますから」と言ってる。
テンスリット:なるほど。
レオ:このメダルは俺用ですか?
GM:そうだね。ギルドは今結成されたばかりだけど、レオ以外は以前から冒険者だったってことだから。キミは冒険者になったのも今日ってことだったよね?
レオ:ですね。では、「ありがとう」といってメダルを受け取ります。
GM:はい。そして、キミたちのギルドの登録申請も終わった。これで、晴れて冒険者ギルドを名乗れる。駆け出しだがね。
ルーカス:それは言うしかないな。「これでボクたちのギルドが晴れて正式に認められたってことだね!」
フィル:では、喜ぶルーカスを尻目に。「(……しまった、とうとう切り出すタイミングがなかった)」と思っています。
ルーカス:ああ、性別のことか(笑)
フィル:そう。これでは『変な趣味の人』と勘違いされてしまうではないかっ!? と葛藤してます。
GM:まあいいんじゃないかな、男装でも。トンデモな女装よりはいいかと。
フィル:多感な時期なのですよー。
ルーカス:(笑) ……ところで聞きたいんだけど、ギルド名って決めたっけ?
GM:プリプレイで決めたような……?
レオ:えーっと(笑)
ルーカス:うん、決めてないみたいだ!(一同笑)
GM:あらら。……んー、ではここで決めますか。ランダムチャートもあるし。
ランダムチャート
ダイスを振ることで、ランダムな結果を出すことができる表のこと。今回はギルド名決定表を指している。
AとBの二種類があり、D66を二回振ることでギルド名をランダムに決定することができる。
レオ:では「そういえば……ギルド名はどうするんだ?」と言ったということで(笑)
ノック:「私はギルドマスターが決めるのが良いと思いますが」
ルーカス:「すっかり忘れてたよ。弱ったなぁ。うーん……そうだ、テン! キミの持ち前の歌のセンスでバシッと決めてよ!!」ってことで、ここは蒼羽さんがダイスを振るといいかと。
フィル:「……私の歌のセンスも中々ですよ?」
ルーカス:おいこらちょっと待て超☆音痴(笑)
GM:天にも昇るような音楽センスに違いないですな……(遠い目)
テンスリット:頼まれた! じゃあ振るよー! ダイスは何個?
GM:D66を2回なので、ダイス2個を2回振ってください。
テンスリット:了解! 「さぁ、どんな名前がいいかなぁー!?」(ころころ)
ノック:「wktk」
テンスリットのインスピレーションは、ふたつの案を導き出した!
GM:『幻のナイツ』(一同笑)
テンスリット:ナイツ(笑) これはやほーですね(笑)
ルーカス:なんてひどい……もといすごいギルド名だ(笑)
GM:結果の十の位と一の位を入れ替えると……『暁のグリフォン』だね。
ノック:おお、『暁のグリフォン』はちょっとかっこいい結果かも。
フィル:まあ、虫とか出なかっただけでもマシですかね……。
ルーカス:『暁の』は気に入った。気に入ったけど……グリフォンかぁ(笑)
GM:ナイツ=騎士団かねぇ。
ノック:『暁の騎士団』とかいい感じに厨二病じゃない?
ルーカス:風の旅団から派生したギルドってことで『暁の旅団』とかもいいかなぁ?
GM:幻影騎士団とか、ファントムとかミラージュナイツとか?
ルーカス:幻影旅団(一同笑)
フィル:ものすごく依頼を休業しそうなイメージがありますよ?(笑)
テンスリット:いくつか名前でたけど、なんていう厨二(笑)
ルーカス:じゃあ当初の通り暁のグリフォン?(笑)
ノック:暁グリフォン「ガオー」
テンスリット:がおー。
レオ:そんなんなんかやだ(笑)
ルーカス:暁の蒼空(そら)! 厨二すぎるな(笑)
GM:ドーンキャラバン(暁の旅団)とか?
なかなか決まらないギルド名。埒があかないということで、再度命名表を振る。
そして出てきた結果は……。
GM:『青い剣』もしくは『闇の獅子』。
ルーカス:闇の獅子(笑) すげぇ厨二病くさい。
フィル:青い獅子……ブレ○ドライガー……ごめん黙ります。
ルーカス:レーザーブレードでちゃう(笑)
GM:んー、思いっきり厨二病的に『帳を切るもの(ブルーエッジ)』とか?
二度目のチャートでもなかなか決まらない。
そしてこの後、運命の瞬間(笑)が訪れる……!
GM:誰か決定稿を。具体的には次の発言を採用。
ルーカス:前に出たの合わせて……『暁の獅子』とかでいいんじゃね?(笑)←上の文章から遅れること数瞬
GM:あ。(一同爆笑)
レオ:きまった(笑)
テンスリット:おめでとう!
ノック:おめでとう! おめでとう!
フィル:なんという(笑) スナイパーすぎる(笑)
ルーカス:あああああああ(笑) まて、まてこら! やり直しをっ!
GM:異存のある人?
ノック:なしー。
テンスリット:ないよ!
フィル:ありません。
レオ:なしです。
ルーカス:やり直せっ!(笑)
GM:ギルド名『暁の獅子』について賛成票4、反対票1。賛成多数により可決されました。
ルーカス:な、なんだってー!?(笑)
チャットでTRPGをしているからこそ起こった大惨事(?)である。
こういう予期せぬ事態が起こるのも、TRPGの醍醐味なのだ……多分。
ちなみに、ギルドスキルは《蘇生》と《目利き》を取得し、今回は《蘇生》をもっていくことになった。
フィル:あなたが安価スナイパーか(笑)
ルーカス:某大型掲示板かよっ(笑)
GM:ということで、ギルド名は『暁の獅子』に決定だな。
ルーカス:ぐぬぬ(笑) 「あ、新しく冒険者になったレオさんの名前から獅子という言葉を頂きました!」
レオ:「む……それは恥ずかしい」(笑)
ルーカス:と、東方世界ではレオという単語は獅子とだな!(笑)
GM:おお、レオのせいか……うん、そうだねレオのせいだった(一同笑)
ルーカス:あ、あと新しく始まると言う意味で暁と(以下略)
GM:はいルーカスが言い訳してる間に次ー。
ノック:「かっこいい名前ですねー」と言いながらニヤニヤしてる。
ルーカス:くそうっ(笑)
GM:では続き。ギルド名とか決めたりしながらガヤガヤとしてると、神殿の扉がものすごい音を立てて開かれる。バアンッ!
ルーカス:(突然神官になり)「ぐはっ!?」(一同笑)
GM:一般人を蹴散らしながら入ってきたのは、神殿の依頼受付嬢のフィリスです(一同笑)
フィリス
テンスリット:「?!」
フィル:「な、何奴!?」と言いながら、次の瞬間にはあ、変な言い方しちゃった、とか思ってます。
ノック:「!?」いきなりドアがあいたのでびっくりして閉めます。
ルーカス:閉めんな(笑)
レオ:(神官その2になって)「……チーン」(笑)
GM:フィリスはなんだかものすごい涙目になって、君たちのいるカウンターに駆け寄ってきます。
ルーカス:どうかしたのかな? みたいな顔で見ます。
GM/フィリス:「た、大変なんです大変なんです! 緊急事態なんでっ」と言いながら君たちの目の前でけっつまづいて華麗に顔面スライディング(一同笑)
ルーカス:ちょっ、フィリスさん(笑)
GM:こう、ずさーっと。
レオ:「だ……だいじょうぶか……?」
フィル:では顔に《プロテクション》をかけてあげましょう。演出ですが。
ノック:何も言わずに手を差し伸べてみます。
フィル:ではその手をはたきます。パチーン(笑)
テンスリット:「大丈夫ー?」
GM/フィリス:「あぅ、すみません。ありがとうございます……」律儀にお礼を言いつつ、ふと我に返りカウンターに詰め寄ります。
レオ:む?
GM/フィリス:「ぼ、冒険者さんはいませんか!? みんな出払ってしまって、手空きの冒険者さんが見当たらないんですよぅ、緊急事態なのに……」
ルーカス:むむむ!?(キュピーン)
GM:フィリスは思いっきりうろたえてます。
レオ:「(・・・・いやな予感)」と心の中で思ってます。
ノック:手を振ってギルマスに合図を送ってみましょう。
GM:ちなみにフィリスは本当に焦っているようで、君たちが冒険者かどうかの確認はしてないようだ。
ルーカス:「何かあったの?」といって声をかけよう。
GM/フィリス:「あ、みなさん冒険者さんですか? 大変なんです! 街の外に怪しげな樹が生えてきて……、刻一刻と大きくなってるんですよぅ」
ルーカス:「怪しげな樹?」
GM:話によると、今日気づいたら巨木があったらしいです。
フィル:「巨木、って……純粋に成長したとかそういのではなく?」
GM:はい。昨日の時点でもっと低いものはあったかもしれないけど、明らかに異常な成長スピードみたいです。
フィル:ふむ。
ルーカス:「でも、いくら変でも樹なんでしょ? 切っちゃえばいいんじゃないの?」無理だと思うけど一応聞いておこう(笑)
GM/フィリス:「それが中には魔物がいるらしくて……。調査したいんですが、手空きの冒険者さんが見当たらなかったんです」
レオ:「なんだって!?」
テンスリット:「魔物? それは大変じゃ!」
GM/フィリス:「今すぐ調べてもらえませんか? 報酬はみなさんであわせて500G出しますから!」フィリスは泣きつくように懇願する。
ノック:「魔物のいる危険な樹……もしかしたら、そこに妻がいるかもしれない!」中でやんちゃしてる的な意味で(一同笑)
GM:……魔物のいる場所=奥さんのいる場所なのか……どんなひとなんだ。
レオ:奥さんパネェ(笑)
ノック:きっと超アグレッシブ。
GM:まあ、それは一旦置いといて……受けますか? 受けませんか?
フィル:「(……一人頭100Gか。しばらく生活には困りませんね……。)」とか考えてます。
GM:はっはっは。なーに。冒険者は神殿での質素な食事が0Gで食べられるから問題ないさ。
ノック:老人オーラでギルドマスターを見つめてみよう(笑)
レオ:外見若いのに(笑)
フィル:受けましょう。絶対受けましょう。という眼差しでルーカスを見る。
テンスリット:オイラもやろうやろうとギルドマスターを見つめる。
レオ:では、俺もルーカスを見る。
ルーカス:じゃあみんなの視線を受けて言わずもがな、とでもいうように「わかりました! ボクたちに任せてくださいッ!」
一同:おー!
ルーカス:安請け合いは熱血キャラの基本だぜっ!
GM/フィリス:「ありがとうございます! ありがとうございます!」
レオ:「早速、ギルドとしての仕事だな!」
フィル:「よし、100Gゲット(さすがギルドマスター)」
ノック:本音と建前が逆(笑)
GM/フィリス:「えっと、その樹のある場所は……」といって、フィリスが説明を始めます。
その大樹はラインの街の城壁の外、街から見えるがしばらく歩いた場所にあるという。
GM/フィリス:「城壁の外に出れば分かると思います」
ノック:テクテク歩いてくんだろうか?
GM:徒歩でそんなに遠くない距離ですね。
ルーカス:では気合を入れつつ。「よーし! 『暁の獅子』、初仕事だよっ!」
レオ:「おう!」
テンスリット:「がんばろう!」
GM/フィリス:「お願いします」そういって、フィリスはキミたちを送り出す。
フィル:さくせんは、"いのちをだいじに"で(笑)
ノック:いや、さくせんは"つまをさがす"(笑)
レオ:どんな作戦ですか(笑)
GM:では、オープニングはここまで。シーンを切ってミドルに突入します。
一同:了解ー!