MIDDLE
◆ Middle 01 ◆ 大樹の元へ
GM:では、ミドル1シーン目を始めます。
一同:はーい。
GM:フィリスが話していた通り、しばらく歩いたところに確かに巨大な樹が生えている。ラインの街からも見える場所だ。
レオ:ふむふむ。
GM:30m以上はありそうなその樹はどことなく魔力を帯びているのが離れていても分かるね。その幹の根元には1枚の扉が張り付いている。
ルーカス:あああしまった! GM! ちょっと待って!?
GM:おう?
ノック:なんぞ(笑)
ルーカス:実は俺、所持金を60G余らせてあって、何を買うか相談して決めようと思ってたんだよ! 出発前に買ってたことにできない?
所持金
アリアンロッドでは武器やアイテムなどはG(ゴールド)というお金で購入したり売却したりする。
キャラクターを作成したときは、各キャラに500Gが与えられ、それで装備などを整える。
ルーカスはそのうち60Gをわざと余らせ、ギルドメンバーと相談してアイテムを買うつもりだったのだ。
GM:ん、まあいいでしょう。他に買い物する人も今ならいいよ。
ノック:きっと樹のそばに旅の商人が!
レオ:そんな都合よくいるんですか(笑)
テンスリット:なんて都合のいい(笑)
ノック:某ドラゴンの冒険RPGにはよくあること。
フィル:ぱー、ぷー(町の豆腐屋)
GM:魔物の姿なら見当たるが(一同笑)
結局、お金が余っていたのはレオとルーカスのふたりのみ。レオは冒険者セット(テントやランタン、ロープなどのセット)とHPポーションを購入。
ルーカスもMPポーションを1本購入し、いよいよ準備を整えた。
* * *
ノック:「明らかに自然のものではありませんねぇ」わかりきったことを言ってみる。
GM:樹の側には魔物らしき姿がちょろちょろしているみたいだね。
ノック:隠れます!(笑)
ルーカス:ノック……(笑)
GM:魔物らしき奴らはキミたちに気付いた様子はないね。どうやら樹の根元にある扉から出入りしているらしい。
フィル:「さて、どうしましょうか。とはいっても、私は後方支援ですけどね」
レオ:「どこかに裏口のようなものはないのか?」
GM:ぐるっと周囲を回ってみても他に入れそうなところはない。よっぽど木登りに自信があるならチャレンジしてみてもいいけど。
レオ:遠慮しておきます(笑)
GM:はい。では改めて。樹の幹の根元の扉が見える位置です。さあ入れ、と言わんばかりに扉が主張していますね。
ルーカス:とにかく、入口はひとつしかないんだよね?
GM:少なくとも、キミたちが見渡す限りはないね。
ノック:「魔物が出入りしているということは扉自体には罠の類はないのでしょうが……」そういえばダンジョンに煙を流し込んで燻すとかいうネタがあった気が。
テンスリット:なんて蜂駆除。
ノック:ジョークジョーク(笑)
GM:換気してれば意味ない気が。
ノック:なるほど。洞窟じゃないしなぁ。ところで、見張りとかはいない?
GM:いないみたいだね。
ルーカス:「のんびりしている間に魔物が街に出てきても困るし……よし、行こうか!」
GM:では、君たちはその扉を開ける……のかな?
フィル:では皆の最後尾に着いて進軍します。
ノック:私も後ろのほうをついていきます。
GM:扉を開けるなら、次のシーンへ行きますよ?
「よし! じゃあみんな、行こう!」
「了解」 「いざ! オープンザドア!」 「がんばろう! よし!」 「わかりましたよ」
ルーカスの掛け声に、4人が答える。
そして、扉は開かれた。
ノック:いきなりタライが落ちてくるとかいわないよね?(笑)
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