PREPLAY

◆ Preplay ◆ オンラインセッション、開幕!

 2009年10月某日。6人がとあるWebツールにログインしていた。
TRPGオンラインセッション用のツールである。もちろん、これから行われるのはTRPG。
面識がなかったメンツもいたので、事前に簡単な紹介は行っている。すぐにゲームを開始できそうだ。
ということで、今回集まったメンバーを紹介しよう!


鰯缶(いわしかん)

今回のセッションのゲームマスターで、私にTRPGを教えた張本人。
本当はプレイヤーがやりたくて仕方がないが、それ以上にセッションをしたくてたまらない人。
結果的に最も多くGMを務める。頼れるGMにして、恐ろしい敵。
我々のメンバーの中ではもっともアリアンロッドのデータに精通している男。
本人曰く、ダイスの女神に見放されているとのこと。

蒼羽(そうは)

私が某イラスト系SNSで知り合ったお方。今回TRPG初挑戦。
私の毒牙(笑)にかかり、今回セッションに参加することになった。
なりチャの経験があるため、私が今まで毒牙にかけた新人さんの中で一番期待が大きかったり(笑)
蒼羽さんに「楽しかった」と思わせることができれば、今回のセッションは成功と言えるだろう。
蒼をこよなく愛するお人。かわいい女の子(特にちいさい子)も大好きとは本人の談。

Gnick(にっく)

私と同時にTRPGデビューをした後輩。よくわからないがG級らしい(笑)
必要に応じて女性キャラクターも男性キャラクターも演じ、それを見事に演じ分ける。
得意技は、卓上のお菓子や飲み物から名前をつけること。
始めて遊んだアリアンロッドでは、二丁拳銃の人工生命キャラをプレイ。
あの恐怖のダンジョンアタックを共に経験した仲である。

KureV(くれゔ)

Gnick同様、かのダンジョンアタックを共に経験した後輩。
そのときはヴァーナ(兎族)のシーフアルケミストで参加していた。
パーティの足りない穴を埋めるようなキャラを作成するのが趣味。
おかしなキャラから壊れたキャラ、はたまたネジがぶっ飛んでるキャラまで見事に演じきる。
……いやいや、ちゃんとしっかりしたキャラも演じてくれますよ?(笑)

Silon(しろん)

私の学生時代の級友。アリアンロッドを遊びたくて本を買ったはいいが、一緒にやる機会がなかった悲劇の人。
学校を卒業して半年経った今回、ついに念願のアリアンロッドで共に冒険の世界に旅立つこととなった。
キザ(変態)な聖騎士や中途半端な日本語を使う外人など、Silonの作るキャラにはとにかくユニークなキャラが多い。
とはいえ、シリアスなシーンではしっかり決めてくれるナイスガイ……のはすだ!(笑)
なお余談だが、彼の身体には夢と希望、さらに素敵なサムシングがいっぱい詰まっている。


では最後に、筆者である私の紹介をさせていただこう。


やかんつかいのリュート

仕掛け人にして元凶。忙しい知人たちをかき集め、今回のセッションを決行した張本人。
しゃべりたがりで声がでかく、かつ目立ちたがりという非常に面倒くさい男。
仲間うちではPC1(いわゆる勇者とかの役周り)を演じることが多く、寝取ったヒロインは何人か、と言ったところ。
アリアンロッドに限らず、TRPGでは前線系キャラが多い。これもPC1を演じる者の定めだが、かなり好きなので問題なさげ。
今回も今回とて、戦士系キャラクターの位置をずっと狙っていたのは言うまでもない。



こんなひとクセもふたクセもあるメンツが集まって行われるオンラインセッション。
果たしてどんな物語が紡がれるのだろうか?
期待と不安を抱きつつ、以上のメンツでお送りしていきまーすっ!


     *     *     *


鰯缶(以下GM):さて、じゃまあ、とりあえず始めますかな。
やかん:あーい。
Gnick:了解。
Silon:ういー。
やかん:まずは今回予告かな?
GM:はい。まずは今回予告です。
蒼羽:今回予告?
GM:このシナリオで何が起こるかをすり合わせておくためのものです。
やかん:ドラマとかアニメとかの「次回予告」ってあるでしょ。あれの今回版(笑)
蒼羽:なるほどなるほどー。
GM:では。


――今回予告!

遺跡の街、ラインにあらわれた大樹。それは数日で塔ほどの大きさに育った。
その樹は、ひとりの魔術師の計画によるものだった。
黒き”魔剣”を使い、魔術師が進める計画とは?
そして大樹の正体とは――――?
アリアンロッド・リプレイ・ファーストクエスト 第1話
  「迷宮の樹」
     冒険の舞台が君を待つ!


GM:と、こんな感じ。今回の舞台はライン。遺跡の街です。
やかん:遺跡の街?
GM:近隣に遺跡が沢山ある、パリス同盟と言われる連合に加わってる国です。防壁まで備えた立派な都市国家。
やかん:(エリンディルトラベルガイドをめくりながら)ホントだ。地の時代の遺跡が多いって書いてある。
Gnick:遺跡・・・ワクテカ。
やかんワクテカ遺跡(一同笑)
Gnick:ほんとにありそうでこわい(笑)
GM:話を戻すよ。街の近くに生えた樹がなにやら……ってシナリオです。
やかん:黒幕は「魔術師」って奴だな。
GM:さぁどうだろう。合ってても間違っててもこれしか言わない。さて、特に質問が無ければ、PC紹介にうつろうか。
やかん:そうだねー。あ、蒼羽さん。PLとかPCとかって略して言っちゃってて大丈夫かな?
蒼羽:全然大丈夫大丈夫ー。
やかん:あい。じゃあキャラ紹介だね。まだ名前とか決まってない人とかいないよね?

今回、まとまって全員同時にキャラメイクができなかったため、方針だけ決めてそれぞれの都合でキャラを作ってきている。
その都合でキャラクターが完成していない人がいないかどうかを確認していたのだ。

GM:大丈夫そうね。んじゃあ、自己紹介を。名前、外見、性格などの人となり、設定、できることなどを大雑把にお願いします。
やかん:んじゃGM、順番を指定してもらってもいいかな。
GM:あいよ。んー……じゃあ、なれてる奴からかな? 我こそは、とかいう奴がいれば別だけど。いなければ年功序列。新人の蒼羽さんは最後で。
やかん:じゃあ、まずはシロンのキャラから、だね。
Silon:ウェーイ。




ノック・ターム――Silonの場合




Silon:キャラクター名はノック・ターム。種族はエルダナーン。クラスはメイジサモナー。攻撃特化型の魔法使いー。
やかん:攻撃魔法の属性は<火>か。完全火力重視型だな(笑)


メイジの魔術

アリアンロッドRPGにおいて、メイジが使える魔術には4つの属性がある。
その中で、メイジのクラスで選択できる魔法はそれぞれ1種類。
<風>属性をもち、相手に当たりやすい効果をもつ《エアリアルスラッシュ》。
<水>属性をもち、攻撃を与えた相手を[放心]させる《ウォータースピア》。
<地>属性をもち、ダメージを与えると[転倒]を与える《アースブレット》。
そして、<火>属性の《ファイアボルト》は、4つの中で最大の威力を誇る魔法である。


Silon(以下ノック):そうそう。おだやかな性格をしてて敬語キャラ。あ、奥さんがいます
GM:妻帯者……だと!?
ノック:今回のシナリオには関係ない脳内設定。ちかたない。ライフパスは[特別な血統]、[愛]、[財産」。


ライフパス

アリアンロッドRPGでは、キャラクターの生い立ちや今後の運命などを、ライフパスというもので表現している。
出自、境遇、運命という設定を与え、ただのデータの塊となっているキャラに命を吹き込むのがライフパスである。


ノック:愛と財産は奥さんのことを指してるんだけど、その奥さんは冒険者で現在行方不明。
Gnick:飛んでますね(笑)
ノック:で、その奥さんを探すために自分も冒険者やってる。ノックはエルダナーンだけど奥さんはヒューリン。どうみてもロr(ry
やかん:ちなみに年は?
ノック:150歳です(笑)
蒼羽:150歳だと!?
やかん:すげぇ(笑) 外見的には若いの?
GM:エルダナーンは外見の若さを保持ができるもんね。でもあえて爺さんとか?
ノック:いや、見た目若い方が動かしやすそうだし、若いってことで。
Gnick:150歳とかすごー(笑)
やかん:さすがはエルダナーンといったところ(笑)


エルダナーン

いわゆるエルフ。耳が長く他の種族に比べ平均身長が高い。
非常に長命であり、中には不死の命を持つものもいるという。
賢明であり、魔術を扱う才能に長けたものが多い。


ノック:あと、身長は175cmくらい。大体こんな感じでいいかな?
GM:妻のくだりでおなか一杯だな。んだば、次の方ー。
やかん:あいよー。

Illust by Silon


用語集リンク
《マジックセンス》  《マジックフォージ》  《ファイアボルト》   《マジックブラスト》  《ファミリア》  《マジックサークル》




ルーカス=ブレイスフォード――やかんつかいのリュートの場合




やかん:名前はルーカス=ブレイスフォード。クラスはウォーリアグラディエーター。14歳の少年。身長は157cm。
やかん(以下ルーカス):種族はヒューリンで、ラインと同じくパリス同盟に所属する"水の都"クラン=ベルの出身です。


ヒューリン

いわゆる普通の人間。エリンディルではヒューリンという名前の他、純粋に「ヒト」とも呼ばれる。
これといって突出した能力をもっていないが、万能であらゆるクラスに適性をもつことができる種族。


ノック:剣闘士ktkr!
ルーカス:今からだいたい1年前、13歳のときに街で妖魔に襲われたところを、たまたま冒険の途中にクラン=ベルを訪れていたエリンディル最大のギルド"風の旅団"に助けられました。
蒼羽:風の旅団? ギルド?
GM:あとで説明するけど、冒険者たちはグループ単位で神殿に管理されてて、それをギルドと呼びます。で、この大陸で一番大きいと言われているギルドが"風の旅団"。
蒼羽:ほー。
ルーカス:そういうわけです。で、襲われていた理由は、生まれたときから額にある痣みたいなものの所為。当人は知りませんが、ライフパスの[始祖の紋章]ですね。


始祖の紋章

神の恩恵を受けていることを表すライフパス。そのしるしとして、身体に聖痕や痣などをもつ。
スキルをひとつ多く取得できるが、紋章に宿る力を求める妖魔や魔族に狙われやすいという特徴をもつ。
このようにライフパスの出自では、利点と欠点を同時に手に入れることになる。


ルーカス:おでこに痣があるのは知ってるけど、それが始祖の紋章だとは知らないってことで。
GM:なるほど。で、助けられてどうしたの?
ルーカス:はい。その場でギルドマスターの"ルーミス=フェーダ"という170歳のエルダナーンの女性に弟子入りして、1年ほどギルドのメンバーとして冒険しました。
GM:すでに冒険者として仕事をしてたってことか。
ルーカス:"風の旅団"は冒険初心者のためにあるようなギルドと書いてあったので、その設定を使いました。で、1年経ったくらいでギルドを卒業しました。
GM:そして今回のシナリオの冒頭で新しいギルドに参加するというわけだね。
ルーカス:ですです。あ、一人称は「ボク」。元気で熱血なタイプです。もともと先祖が剣奴なので、その戦闘技術を受け継いでます。
GM:戦闘スタイルは?
ルーカス:両手剣で敵を殴ります。言いかえれば殴る以外何もできません(笑)
GM:グラディエーターは防具を着ないと防御力があがるから、やっぱり薄着かな?
ルーカス:その通り! 装備は武器のツヴァイハンダー(両手剣)と、盾のバックラーのみです!


グラディエーター

クラン=ベルの街にあるモンスターコロシアムでの戦いを生業とする剣闘士のことを指す。
元々は、かつて街を支配していた悪名高き王ヴェルフィンに剣奴とされていた者たちであり、街の独立の際大きな活躍をした。
今のグラディエーターの大半はその戦闘技術を受け継いだ彼らの子孫たちである。
その多くはコロシアムでの戦闘の中に身を置いているが、一部は冒険者として活動している。
グラディエーターは、どんな状況でも生き残る強さをもつ。防具を装備をしていなくても防御力があがるスキルを取得できるのだ。


ルーカス:確かに防具は装備してないけど、並の戦士より硬いですよ。
ノック全裸ですね解ります(笑)
GMららら裸族〜
蒼羽裸族
ルーカス:みんなそこに反応すんな! さすがに服は着てる(笑) あとは……ノックと違って範囲攻撃は出来ないけど、単体狙いであれば最大19点の固定値で殴る。こんなところかな?
GM:あい、んでは次ー。

Illust by やかんつかいのリュート


用語集リンク
《コンバットマスタリー》  《ボルテクスアタック》  《シールドスラム》  《トゥーハンドソードマスタリー》  《バーサーク》  《サヴァイブ》  《ターゲットオン》




レオ=ラングリッジ――Gnickの場合




Gnick:キャラクター名はレオ=ラングリッジ。20歳の青年で種族はドゥアン。角が生えてる有角族です。


ドゥアン

いわゆる亜人。他の種族に比べて平均的に大きな体格をしている。
その身体に現れた特徴から3つの種類に分類される。武器となる爪や牙をもつ爪牙族、大空を舞う翼をもつ天翼族。
そして、屈強な身体と額に角をもつ有角族である。


Gnick(以下レオ):とある騎士団に2年前から所属しています。好きなものは甘いもの。クラスはウォーリア/モンク。主に《カバーリング》をします。


キャラクターの方向性

このパーティにおいて、レオもルーカスもウォーリアというメインクラスを取得しているが、方向性はまったく違う。
ルーカスが剣で相手を殴る攻撃型なのに対し、レオは《カバーリング》というスキルで味方への攻撃を庇う防御役だ。
このように、同じクラスであってもスキルの取り方によって、キャラクターの方向性はまったく異なるものにすることができる。


ルーカス:1レベルから《カバーリング》役がいるなんて幸せだー(笑)
レオ:手には長剣と盾を持っております。えっと、身長は202cmくらい。
一同:202cm!
ノック:でかい(笑)
ルーカス:でもドゥアンの男性の平均身長は220cmだそうだ。
レオ:平均に比べればだいぶ小さいですね(笑)
GM:まあ、低いとはいってもヒューリンにすれば見上げるようだな。
ルーカス:フィルボルなんかじゃ真上を見るような感覚かもね。隣に立ったら。
蒼羽:でっかい!
ルーカス:……えと、すぐ死んじゃいそうな人はレオと仲良くしてくださいね(一同笑)
GM:ああ、《カバーリング》で攻撃を庇ってくれるからな。
レオ:ただしひとりまでしか守れません(笑) 範囲攻撃とかが来たら……。
GM:気合だな。
蒼羽:気合があればなんでもできる! ……といいよね(笑)
ノック:ヒィィ!(笑) それでもアコライトなら……アコライトならきっと何とかしてくれる!
GM:では、次は期待されてるアコライトさんかな?
KureV:ういういうー。

Illust by Gnick


用語集リンク
《タフネス》  《アイアンクラッド》  《カバーリング》  《インテンション》  《インデュア》




フィル=ベイバーライト――KureVの場合




KureV:というわけで、アコさんやらせていただきますKureVです。名前はフィル・ベイバーライト。クラスはアコライトセージです。
ルーカス:おおっ、ガチ構成!
KureV(以下フィル):種族はエルダナーン。でも身長はヴァーナの平均くらい。年齢は多分14で、性格はわりとまじめ……?です。
GM:ヴァーナは成人男性の平均が160cmくらいで、女性は140cmくらいだな。
フィル:では、150cmくらいということで。
レオ:ちっさい(笑)
フィル:両親は「可愛く才能もある我が子は無理にでも旅をして世間を知るんだ」といい、フィルを半ば強制的に冒険者に。ルーカスとは同じギルド出身です。
ルーカス:なるほど。フィルも境遇が[師匠]なのか。


師匠

ライフパスの境遇の項目のひとつ。これまで(もしくは現状で)師匠がいた(もしくはいる)ことを表す。
境遇がどちらも[師匠]となったルーカスとフィルは、師匠を同一の人物としてキャラクターの関係を表現している。


フィル:ですです。で、面白そうという理由でルーカスに憑いてきた。
ルーカス:ちょ! 憑いてきたああああっ!?(一同爆笑)
フィル:あ、誤植(笑) ちなみにライフパスは出自が[超音痴]、境遇が[師匠]で運命が[迷走]。性別は一応、男です。
ルーカス:い、一応(笑)
レオ:一応ってなんだ(笑)
蒼羽:一応、だと……。
GM:エルダナーンとしてはだいぶ小柄だね。これから成長期かもしれないけど。
フィル:髪の色は銀で、瞳は薄紅色。白黒を基調とした服装で体つきは華奢。顔は中性的な感じで……漫画とかだと性別関わらずキャーって言われる感じで。
ルーカス:おー。銀髪紅眼ktkr。
GM:あれだ、実は女だったって設定が。
ノック:男の娘(ボソッ
フィル:うん。まあこんだけ含ませれば気付くよね。ホントは女です。男装してます。以前ギルドの先輩に「悪い虫がつかないように」ってこんな恰好をさせられてそのまま定着しました。
蒼羽:男装ktkr!
GM:フィル……おいしい子。
フィル:PCが知ってるかどうかはそれぞれに任せます。
ルーカス:元々同じギルドだし、ボクは知ってるってことで。でも、性別とか意識するタイプでもないので、自分から言ったりしないと。
フィル:了解。まあ、切り出すタイミングがなくなったのも原因のひとつだったり。ちなみに性別関係なく仲良くするから変な噂も立ったり。
蒼羽:ニヨニヨ。
ノック:ツヤツヤ。
フィル:戦闘では完全補助型。《プロテクション》と《ヘイスト》を持ってます。
GM:敵のダメージを防ぐ防御障壁を張ったり、味方に先手をうたせたりするんだな。面倒な。
フィル:以上、こんなところで。
GM:すばらしくおいしい子が爆誕したところで、おおとりの蒼羽さん、お願いします。
蒼羽:羽的ないみでとりですね、分かります。

Illust by KureV


用語集リンク
《マジックマスタリー》  《ヒール》  《ヘイスト》  《プロテクション》  《エンサイクロペディア》  《エフィシエント》




テンスリット――蒼羽の場合




蒼羽:名前はテンスリット。フィルボルの女の子。年齢の取り方は普通でいいんだよね? 人間でいうところの16歳ってことで。


フィルボル

俗に言うホビット。あるいはハーフリングやグラスランナーなど。いわゆる小人種族。
ヒューリンの成人とフィルボルの成人が並ぶと親子にすら見えるという。
力はないが、すばしっこく精神力も高い種族である。


ルーカス:フィルボルは平均寿命が80歳らしいから、普通の人間と一緒だと思って問題ないね。
GM:フィルボルの成人女性の平均身長は90cmか……ちいせぇなぁ。
レオ:これまたちっさ(笑)
蒼羽(以下テンスリット):幼いころの記憶がないです。記憶を探して町を転々としています。情報がないから移動するんじゃなくて、飽きたら移動。飽きっぽいです。
ルーカス:「何もみつかんない。飽きた。次行こう」みたいな感じか。
テンスリット:そうそう。好奇心はあるけど飽きっぽい。ライフパスは[放浪者]、[喪失]、[支配]。あと、しゃべる時に「だ」が「じゃ」になります。「じゃよー」とか。
ルーカス:それはかわいい。
テンスリット:身長は80代後半くらいで。一人称は「オイラ」です。
GM:クラスはどんな感じでしょ?
テンスリット:えと、シーフ/バードです。いいんだよね? サポート役です。
ルーカス:データ的には、サンプルキャラクター「放浪の歌い手」を使いやすくした感じだと思ってくれれば。
テンスリット:以上かな?
GM:はい。オッケーです。

Illust by 蒼羽


用語集リンク
《トリックスター》  《ファインドトラップ》  《ヴィジランテ》  《リムーブトラップ》  《ディスコード》  《ジョイフルジョイフル》

     *     *     *


GM:では次に。みなさんは同じギルドに所属していることになりますので、それぞれの人間関係を。
ルーカス:GM。ギルドについて説明してもらえる?
GM:はい。エリンディルでは、冒険者というのは神殿に認められた正式な職業のひとつです。神殿で管理しているんだけど、正確に管理しきれないほど人数がいます。
テンスリット:ほうほう。
ルーカス:そこで、神殿では冒険者をギルドっていうグループ単位で管理することにしたんだよね。
GM:そうそう。冒険者は個人登録の他にギルドの情報も登録する。個人個人で管理するより楽だからね。そしてギルドを組むと神殿からご加護を受けることができる。
ルーカス:神殿からの加護はギルドスキルという特殊なスキルとして与えられるわけ。
テンスリット:なるほどー。
ルーカス:では改めまして。よければギルド"風の旅団"を卒業したボクが新しくギルドを作ったってことにしたいんだけど、いいかな?
一同:異議なーし。
ルーカス:ありがと。じゃあ、軽く同じギルドのメンバーになった理由を考えて行こうか。
GM:だね。簡単なところから行くと、フィルは旅団から引き抜きって感じかな?
フィル:私は構いませんよ。……あ、いや。引き抜きというより勝手にルーカスをストーキング(笑)したってところかな。
ルーカス:勝手についてきたってことか。まあルーカスは止めない。
レオ:俺は修行のためにどこかのギルドに所属しろとか言われて、入った感じでいいですかね?
ルーカス:「真の騎士となるために、冒険者として修業をしてくるのだ、レオ」と。
レオ:そんな感じですね。まだナイトになってないですし(笑)


ナイト

ウォーリアの上級クラスである。馬などに騎乗した状態での戦闘や、味方を護る能力に長けている。
キャラクターのレベルが10以上にならないとクラスチェンジできない。


ノック:自分は妻探しの旅のためには団体行動がいいということで、年少組の師匠であるルーミスさんに同族のよしみで紹介してもらったという感じで。
ルーカス:なるほど。ノックとルーミスは年齢も近いし、クラスも同じメイジ/サモナーだしな。
ノック:しかしNPCと勝手に知り合いということにしていいんだろうか。
GM:その辺は構わんよ。
テンスリット:うーん……オイラはどうしようかなぁ。
GM:いい感じの前衛いないかな、と物色してる時に出会ったとか。
ルーカス:メタだな(笑) ボクがテンスリットの歌とか演奏とかに惚れ込んだってのはどうだろうか。
テンスリット:おおなるほどなるほどー。
ノック:ティンときてスカウトしたんですねわかります。
ルーカステンスリット:それなんて社長(笑)
ルーカス:「あ、そこのバードさん! そう、キミだよ、キミ! うん、なんていい歌なんだろう! ティンときた! キミみたいなバードを探してたんだ!」って? 嫌だよ(一同笑)
GM:イラストは黒塗りで決定だな。
ルーカス:ひでぇよ!(笑)
テンスリット:社長はともかく、その方向でいいかな! テンは面白そうだからついて行ってるって感じで。

ということで、ギルド加入の理由はこのような感じで決定した。

ルーカス:ギルドマスター
フィル:腐れ縁(なりゆき)
ノック:師匠(ルーミス=フェーダ)の推薦
レオ:修行のため
テンスリット:スカウト&楽しそう(利害の一致?)

GM:んじゃあ、ギルドのきっかけはこんなものかな?
一同:オッケー。
ルーカス:問題なしだね。……あ、GM。提案が。
GM:なんじゃらほい?
ルーカス:展開に問題がなければ、オープニングは神殿でギルドを結成した直後、くらいの感じで始められないかな?
GM:じゃあ、ギルドを結成してこれからどうしようかって話を落ち着けるところでしていたあたり、かな。
ルーカス:そうそう。そんな感じがいいなぁと思った。ギルドとしてまさに初めての冒険に出る! ってところで。
GM:いわゆる冒険者の酒場でいいかな?
ルーカス:酒場? フィリスさんが出るとか聞いてたから、神殿でいいかと思ってたんだけど。


フィリス

ラインの街の神官のひとりで、神殿で受付をしているヴァーナ(猫族)の少女。
今回、GMからフィリスが出る、という情報をPLたちは先に得ていたのである。


GM:飲み屋兼食事どころ兼宿屋の酒場ですな。いちおうくだ巻いてるところを想定してた。ホットスタートっぽい感じの開始になりまする。
ルーカス:むむ、ならばある意味よりホットな展開になるから提案してみよう!

とここで、やかんが自身の希望をGMに伝え、演出の変更を頼みこむ。

GM:了解。ご要望とあらばかるく書き換えよう。展開上、問題ないし。
ルーカス:ありがとー。
GM:よし。ではこんなもんかな。ギルドはオープニングで作成するということにしよう。では、本編に行くよー。
一同:おー!

オープニングへ