ENDING & AFTERPLAY
◆ Ending ◆ 凱旋! 〜語られる秘密〜
メイズツリーを使った妖魔の計画を打ち破り、『暁の獅子』の面々がラインの神殿へと帰還する。
「あ、みなさん! ご無事だったんですねっ!?」
神殿の受付嬢――フィリスはその姿を見つけると、その顔に喜びを浮かべた。
GM:ということでエンディング。ラインの神殿まで凱旋したキミたちの元に、フィリスが駆け寄ってくる。
レオ:カワユス。
GM/フィリス:「すごいですよ! さすがですよ! もー、皆さんがいなかったら、この街はどうなっていたことか……」かなり興奮気味に話してますな。
ルーカス:「あはは……まあ、なんとかなったみたい……です」
フィル:「まったく……このギルドには常識外の悪魔が多い」
GM/フィリス:「……あ、そうだ。ちょっと待っててください!」そういってフィリスは奥に消えて行く。
ルーカス:む?
GM/神官:少し経つと、神殿の奥から神官が歩いてきて、キミたちに声をかけてくる。「あの樹に行った冒険者の方々ですね?」
レオ:「……ん?」
ルーカス:「そう、ですけど」
GM/神官:「お話を伺ってもよろしいですか? あの樹の中で何があったのかなどを」
ノック:神官「今北産業で」(一同笑)
ルーカス:「あ、ハイ。別に構いませんけど……」
フィル:「記録でしたらありますよー(手に入れた資料をひらひらさせて)」
GM/神官:「拝見しても?」
ルーカス:「それは構いませんが……あなたは?」
GM/神官:「申し遅れました。私、この神殿で神官長を務めております、ランディアと申します」
ランディア
フィル:「神官長殿!? しっ、失礼しました!!」一応神官なのでその辺はしっかりしてる。
GM/ランディア:「いえ、お気になさらずに」そう言いながら資料を受け取る。
ルーカス:できた人だな……ランディアさん。
GM:ランディアは資料を読み進めつつ、いくつか質問をしてきます。樹の中での様子とかね。
レオ:それにみんなは答える感じですかね?
ルーカス:じゃあ、見てきた様子をありのまま伝える、って感じで。
GM/ランディア:了解。では、少し考えるようにして「ふむ……魔剣"カーディアック"ですか」ランディアはそう呟きます。
ルーカス:カーディアック? ああ、あの魔剣のことか(笑)
フィル:「それがあの魔剣の名ですか」
GM/ランディア:「はい。樹の成長を促進するために用いられていたという魔剣で……フォモールの王を復活させる鍵、とも言われています」
レオ:なるほど。エイスファスの言ってたことはこうつながってくるのかー。
GM/ランディア:「そういえば、魔剣はいまどこに?」
フィル:「それは……その……」ルーカスの剣を見ながら。
ルーカス:ツヴァイハンダーを取り出して、ランディアさんに見せる。「この中に吸い込まれていったように見えました」
GM/ランディア:「そうですか。この剣の中に……」
ランディアは沈痛な面持ちで黙り込む。
たった今神殿の奥から戻ってきたフィリスも、その様子を見て息をのむ。
しばらくの沈黙ののち、ランディアがゆっくりと語り出す。
「……実は、フォモールの王の亡骸はこの街、ラインの神殿で封じているのです」
ルーカス:「そうなんですか!?」といいつつ、俺は知ってるんだけど。エネミーガイドにも書かれてたしね。
GM:そうだね。
ルーカス:「じゃあ、あのフォモールの魔術師は……」
GM/ランディア:「(その言葉に頷いて)ええ。今回の事件も、封印のことを知った妖魔たちが、王を復活させんとして起こしたのでしょう」
フィル:「つまり、核の魔力供給に使われていたのは偶然ではなかったと」
GM/ランディア:「ええ。気付くのが遅ければ、まんまと魔物たちを街に侵入させるところでした。私からもお礼を言わせていただきます。……ありがとうございました」
ルーカス:「いや、そんな……」
GM/ランディア:「しかし……」そう言ってランディアはルーカスの剣を見る。
ルーカス:……ゴクリ。
GM/ランディア:「申し訳ありませんが、その呪いは私たちで解除できるものではありません」
ルーカス:うわああああああああ(笑)
GM/ランディア:「おそらく、あなたはその剣を手放せなくなっているはずです」効果としては、装備から外せなくなる。
ルーカス:ぎゃおおおおんっ!(一同笑)
レオ:でろでろでろでろでろでろでろでろでーんでーん(笑)
GM:常に手にもってないといけないわけじゃないから、日常生活は送れる。
ノック:でも、新しい武器に買い替えできない?
GM:だね。他の武器に乗り換えられない。
ルーカス:うわー……攻撃力の固定値上げるためにツヴァイハンダーにして正解だったー……。
テンスリット:武器に愛されてるね!!
フィル:「この剣自体が、魔剣になっているというわけですか?」
GM/ランディア:「その剣に魔剣が宿っている、という形ですね」
テンスリット:「うひゃー……」
レオ:「とんでもないことになってるな……」
ノック:カーディアック「べっ、別にアンタと一緒にいたいわけじゃないんだからねっ!」
テンスリット:萌えた!(笑)
GM/ランディア:「……気をつけてください。私たちも可能な限りの支援はしますが、それを持つ限り、あなたは彼らに狙われ続けるでしょう」
ルーカス:「この剣に危険な魔剣の力が宿ってて、解除もできない。だったら野放しにはしておけません! ボクが持ちます!」
GM/ランディア:「妖魔たちの動向には、私たちも注意しておきます。何かあったらお知らせしましょう」
フィル:「まあ、狙われるのが嫌だからといって渡すわけにも行きませんしね」
ルーカス:「そういうこと!」
GM/ランディア:「可能な限りフォローは致します。通常通り、冒険者として活動していただいて構いません」
ルーカス:「分かりました。この剣……カーディアックは、ボクが責任をもってお預かりします」
GM/ランディア:「お願いいたします。決して、妖魔たちの手に渡らないように……」
ルーカス:「ハイ! 絶対渡したりしません!」
レオ:この剣、シナリオごとに強化されたりしないかなーと期待してみたり。
ルーカス:そうなったらいいねぇ(笑)
GM/フィリス:そんなところで「皆さーん、お話は終わりましたかー?」フィリスが小袋を抱えてやってきました。
ルーカス:おお、報酬だ報酬だ♪
GM:話していた通り、報酬は500Gだ。
フィル:ではチャッとメガネをかけて「ひ、ふ、み……確かに確認いたしました。契約通りですね」
ルーカス:もっとほしいー(笑)
フィル:んじゃあ。「しかし、依頼は調査とのことでした。がめついようですが少々仕事内容が変わりましたのも事実」
ルーカス:「ちょ、ちょっとフィル。何言って!」といいつつ、PLはGJと思っている(笑)
GM/フィリス:「え、ええっと……その……」色々考えているようです。
フィル:「私も無理を言っているのは分かります。しかし、少々事情が事情ですし」
GM:では、ここで全員【幸運】判定をしてくれ。クリティカルも通常の出目として扱って。フェイトは使えるだけ使って構わない。
ルーカス:なるほど。救済策。
ここで全員、余ったフェイトを全て吐き出す。それぞれの結果は以下の通り。
ルーカス:10
テンスリット(フェイト1点消費):15
ノック:7
フィル(フェイト2点消費):13
レオ(フェイト1点消費):13
GM:ふむ。合計58か。では、58点の「神殿への貸しポイント」を与えよう。
ルーカス:神殿への貸しポイント?
GM:考えがある。次回のプリプレイのときに教えるよ。作中では、神殿側から提案があったと思ってくれ。
フィル:「(これだけ譲歩してもらえれば十分か……)真にありがとうございます。我が侭を言って申し訳ないです」某赤い検事風に厳かにお辞儀。
GM/フィリス:「いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけしてしまって……」
レオ:ちょっと期待。
GM:……さて、ではシナリオは以上で終了だ。ここから、アフタープレイに入るよ。
◆ Afterplay 01 ◆ お金とか、成長点とか
GM:ということで、まずは報酬についてだ。どんな風に管理する?
ルーカス:ん? あ、そうか。それぞれに分配するかとかその辺か。うーむ……。
ここでしばし、今回獲得した報酬に関する相談が行われる。
それぞれに均等に分ける、自腹から消費した消耗品代を先に各人に渡した後に均等に分配する、などだ。
均等に分けるのが一番簡単だ。獲得した金額を人数で頭割するだけで済む。しかしこれだと、消耗品を消費するキャラはかなり損になる。
装備品や所持するだけで効果のあるアイテムと違い、ポーションなどの消耗品は使えばなくなってしまうからだ。
かといって、消耗品代を引いてからそれぞれに分配するとひとり当たりの獲得金額は微々たるもの。装備の強化も満足に行えない。そして計算等の処理も面倒くさい。
そこで、今回のキャンペーンではお金をギルドの共有資産として管理することとなった。
これならば、消耗品などの購入は勿論、装備品もギルドとして総合的に強くなるような装備を全員で納得した上で購入する方法がとれる。
さらに、ルーカスは装備を一切変更できない。先ほどの装備を変更できない効果と《サヴァイブ》の効果適用のためである。
《サヴァイブ》は頭部、胴部の防具を装備すると効果を発揮できない。結果変更できるのは盾と補助防具、装身具となるが、適正レベルの防具はほとんどないのだ。
このような理由から、各人の消費金額に大きな差が出ることが予見できるのも、この選択をした理由である。
結局ルーカスがギルドの財布役となり、まとめて管理することとなった。
GM:では、今回獲得したお金を計算しよう。
依頼成功報酬:500G
獲得ドロップ品
フォモールの毛髪(50G)×2
ガーゴイルの彫像(200G)×2
深緑の宝石(500G)×1
売却品
サファイアリング(買値400G→売値200G)×1
メイジスタッフ(買値200G→売値100G)×1
獲得金額合計:1800G
ギルド資金:20G(ルーカス、レオの初期残金)
最終ギルド資金:1820G
ルーカス:では、1820Gということでボクが管理しておくよ。
GM:欲しいものがあったらあのお兄ちゃんに言うのよー?
テンスリット:おにーちゃんアイス買って―。
ルーカス:おにーちゃんって、テンスリットの方が年上でしょう(笑)
GM:では、最後に成長点を算出する。
成長点
いわゆる経験値のこと。これを消費してキャラクターのレベルアップやフェイトの上昇、クラスチェンジなどを行う。
アリアンロッドでは、成長点はPL自身に対して与えられる。また、GMにも提供される。
GM:まずは「セッションに最後まで参加した」。これは全員が当てはまるから、1点ずつ差し上げます。
フィル:わーい。
GM:次。「ミッションに成功した」。しっかり樹を食い止めたので成功とみなします。4点です。
ルーカス:おー、4点もらえるのか。
GM:次は「セッションで活躍した」。他薦を募ります。この人に送りたい、というのがあればどうぞ。
今回は、蒼羽さんとテンスリットにどのような理由で成長点が提供されたかを一例として紹介する。
ノック:テンスリットの《ジョイフルジョイフル》マジ最高!
フィル:トラップ解除に敬意を表して。
ルーカス:うん。トラップ探知/解除のおかげで非常にいいテンポでセッションが進んだよね。
テンスリット:おおおありがとう。
GM:(各キャラへの評価を確認し)……ん。全員に行き渡ったね。次は「使用したフェイトの数」だ。
ルーカス:GMが救済策用意してくれたからね。全員5点使ったから5点だよ。
GM:次。「倒した敵のレベルの合計÷PCの人数」。
倒したエネミー
フォモール(モブ):レベル2×2グループ
インプ:レベル3
ガーゴイル:レベル3×2
エイスファス:レベル4
メイズツリーの核:レベル4
合計:21
ひとり当たり:4
GM:次は「場所の手配、提供、連絡などを行った」。
レオ:これはルーカスですよね?
GM:だね。いつも連絡とかしてくれてたし。まあ、それを対価にGMを依頼してきたんだが。
ノック:うむー。テンクヌー。
ルーカス:ありがとう!
GM:では最後に。「ギルドへの提供(PCのレベル)」。これは、ギルドを成長させるために各人からCL点ずつ引かせてもらう。
フィル:つまり全員−1と。
GM:だね。ということで、成長点は最終的に以下のようになる。
「迷宮の樹」成長点計算
セッションに最後まで参加した:1点
ミッションに成功した:4点
セッションで活躍した:1点
使用したフェイトの数:5点
倒した敵のレベル合計:21点
→ひとりあたり:4点
場所の手配、提供、連絡などを行った:0点
→ルーカスのみ:1点
ギルドへの提供:−1点
ひとり当たり合計:14点
→ルーカスのみ:15点
GM:では、これにて「迷宮の樹」は終了となる。お疲れ様でしたー。
一同:お疲れ様でしたーっ!
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