◆ Climax 02 ◆ 脈動する大樹

GM:えー、次のシーンでございます。
ルーカス:なんだとーっ!?(笑)
フィル:おい^q^;
ノック:え、MPが(笑)
フィル:り、リソースもってきてー!!
GM:知らんなぁ。
ルーカス:くそう、うまく行きすぎだと思ったんだ!!(笑)
GM:魔剣を包むオーラがどんどん強くなっていく。そして、部屋全体が細かく振動を始めた。
テンスリット:「?!」
GM/エイスファス:「メイズツリーを、暴走、させてもらった。コイツも、元は、魔物、なのでな」切れ切れにエイスファスが言う。
ルーカス:「な、なんだって!?」
ノック:「なん……だと……」
フィル:「ふむ、なるほど。それで魔力で……」またひとり妄想入りかけ。
GM/エイスファス:「王に、栄光あれ……!」壮絶な笑みを浮かべ、エイスファスはこと切れた。
ルーカス:ライン……王? (考えて)なるほど。そういうことか。といっても知ってるのは俺であって、ルーカスは知らないんだが。
GM:エイスファスが崩れ落ちると同時、ひときわ大きな揺れがキミたちを襲う。
レオ:「これは……やばいぞ」
フィル:「ぅひゃ!?」
GM:メイズツリーが、動き出した――。


     *     *     *


テンスリット:「ふおおお、なんじゃなんじゃ!?」
ノック:「ああ、こんなに揺れると腰が!」
ルーカス:「足元がグラグラするッ!」
GM:では、再び戦闘です。敵はメイズツリーの核1体。
ルーカス:うわ、何の行動する暇もなしか!
GM:(少し考えて)1ラウンド分行動を許しましょう。シナリオ通りとはいえだまし討ちみたいな形だし。それぞれ行動値順に行動を宣言して処理しといてください。
テンスリット:オイラは何もしないよー。しなくて大丈夫だよね、うん。
ルーカス:テンは大丈夫だね。
GM:初期配置も自由になります。全員の行動が終わったら配置してください。エンゲージも可能です。
ノック:MPポーションを飲む。「ゴクリ」(ダイスを振り)5……まあおk!
レオ:こちらは行動なしで。
ルーカス:んじゃ、マイナーアクションで《バーサーク》を起動しておこう。これでシーン中ダメージ+3、回避ダイス1個減少だ。
レオ:《カバーリング》してほしい人は俺にエンゲージしてください。それはそうと、相手の攻撃の射程が気になるなー。
フィル:では私はメジャーアクションでエネミー識別をします。(ダイスを振る)……7+6で13。
GM:それは成功。フィルの頭脳がメイズツリーの核の構造を見極める! ということで以下がデータです。

メイズツリーの核

メイズツリーの核は《バッドステータス無効》というあらゆるバッドステータスを受け付けないスキルと、《変幻攻撃》という命中判定のダイスが増えるスキル、
そして、攻撃を登場しているキャラから任意に選択した全員に与える《全体攻撃》というスキルをもっていた!

ルーカス:げえええええ、シーン攻撃!?
ノック:うわぁぁ。
GM:うん、どこにいてもいいよ? ていうか、どこにいても同じだよ? だってここ、メイズツリーの腹の中だから。
テンスリット:だ、だれかkwsk!
レオ:つまり、フロア全体攻撃です。それもこちら側だけ。
テンスリット:おk、把握!
フィル:「……ッ、厄介ですね。どこにいても攻撃が飛んできます。まあ我々が立っている樹そのものが暴れるわけですから、当たり前といえば当たり前ですが」
GM:メイズツリーはラインに向かってどんどん成長している。核に突き刺さった魔剣は、強力な魔力を緑色の宝玉に注ぎ込み続けている。
ルーカス:ううむ……。
GM:このぶんなら、あと3分ほど……3ラウンドでラインの防壁に激突する。そうすれば防壁はひとたまりもないだろう。
フィル:「どうにか止める方法は……」
GM:メイジやアコライトなど、魔法に精通している人たちには、宝玉がこの樹のコアであることが分かる。宝玉を破壊すれば、この樹は死ぬ。
ルーカス:GM! 質問質問!
GM:なに?
ルーカス:その魔剣、引っこ抜けないの?
GM:魔剣か。引き抜きたいならメジャーアクションで【筋力】判定。目標値10を超えれば抜けるものとする。
レオ:引き抜くとどうなる??
GM:さぁ? やってみてからのお楽しみ、で。
ルーカス:でも効果あるはず! 魔剣が魔力を注いでるんだから!
ノック:「エネルギーソースをどうにかするわけですね」
GM:さて、配置を決めてくれ。
ルーカス:……全員エンゲージだ! どうせどこにいても当たるならそれが一番いい!
一同:了解!
GM:やー、メイちゃん人気だなぁ。
フィル:(メイズツリーらしき何かになって)「人気者は辛いわね!(うにゅらうにゅら)」
レオ:(笑)
テンスリット:キャーメイチャンステキー。
ノック:メイチャンヤメテー。
フィル:「全員、宝玉に集中砲火を! 分かるのはそれだけです……」
レオ:「あの動力源を潰せばいいんだな?」
ノック:(少し考え)あれ? さっきの階段から降りて逃げればいいんじゃね?
GM:うん、戦闘に参加しないならどうぞ、と。
ノック:ゴメン(笑)
ルーカス:「ノックさん! 冗談言ってる場合ですか!!」
GM:さて、そろそろいいかな?
ルーカス:じゃあ、自分に誓うようにもう一度言うぞ。「この樹は、絶対に止めるッ!」
GM:よし、では……戦闘開始だ!


   *** 第一ラウンド ***


GM:では、セットアッププロセス。こちらは行動なしです。
ルーカス:こちらは行動あります。
フィル:私も行動……あり。
GM:他はいないか。では、それぞれどうぞ。
ルーカス:では、ボクは《ターゲットオン》! 対象はメイズツリーの核! これで最高状態だ。ダメージの固定値が19点!
フィル:私はルーカスに《ヘイスト》で。
ルーカス:え、ボクっ!? あ、なるほど。レオもノックもメイズツリーより早いのか。その状況ならボクだね(笑)
フィル:では魔術判定から……成功。上昇値は(コロコロ)……ダイス目1(笑) それでも+4!
ルーカス:ではボクの行動値が上がってテンスリットと同値の9になるよ。テンは動いてすることないよね?
テンスリット:ないない! 《ジョイフルジョイフル》待ちです。
ルーカス:じゃあボクが先行する! 早速だけど……抜いちゃってみようか?(笑)
ノック:スポーン。
レオ:かまいません(笑)
ルーカス:では、引き抜いてそのまま《ジョイフルジョイフル》してもらえるようにボクが抜こう。
GM:よし、判定こーい。
ルーカス:【筋力】は5だから……そのまま判定する! (コロコロ)ダイス目6! 11で成功だ!
フィル:きた!
テンスリット:おおお。
レオ:すぽーんっ!

 ルーカスは自分の剣を地面に突き刺すと、樹の核に突き刺さった魔剣を握る。
 その手に力を込めると、額の紋章とその瞳が銀色に染まっていく。
「はああああッ!」
 渾身の力を込める。すると、しっかりと食い込んだ魔剣の刃が核の宝玉から引き抜かれた。
 部屋全体が振動する。まるで樹が苦悶し、咆吼しているかのようだった。

ルーカス:ということで、ボクの紋章と瞳が銀色になる演出でっ!(一同笑)
レオ:すげぇ。
フィル:\すげぇ!/
ノック:「これがよく聞く覚醒というやつですね……」
ルーカス:あとでGMが拾ってくれると信じつつ(笑)
GM:拾える、かな?

拾ってくれなかったら残念な厨二演出すぎます(笑)

GM:とにかく魔剣は引き抜かれた。声なき絶叫と共に、メイズツリーの動きが鈍くなる。
フィル:「抜けた!? 大丈夫かルーカス!?」
レオ:魔剣に操られました(笑)
ルーカス:「どうだッ!」
GM:おおう、しかしほんとにやりやがったか。(何か処理しつつ)がっつり持っていかれたな。
ルーカス:よく分からないけど、核に力を送っていたのは魔剣だったって解釈で合ってたみたいだね。
GM:(ニヤリとして)ルーカス、キミがしっかりとにぎっていたはずの魔剣が、グニャリと形を変える。
ルーカス:「え?」
GM:どろりと蝋細工が溶けるかのように、どろどろとキミの手のうちから逃げ始めた
レオ:あら?
フィル:ウェ!?
テンスリット:!?
ルーカス:うへ!?
GM:溶けて流れ出した魔剣は、ドロドロとキミの身体を伝いながらキミの武器のところまで流れ落ちると、見る間に吸収されていく
フィル:「ルーカス!?」
GM:おや、ちょっと刀身が黒く染まっているようだね。他には何も影響は見られない。今のところは。
レオ:呪われた?(笑)
ルーカス:あばばばばばば。呪われたっぽい(笑)
テンスリット:パワーアップ? それとも呪われ……?
ノック:「シャナクシャナク!」
ルーカス:「ボクは大丈夫! それよりも今はこの樹を!」
テンスリット:オイラの行動! 「《ジョイフルジョイフル》! いくんじゃよルーカス!」(ダイスを振って)成功!
レオ:魔剣が魔力の供給源だとしたら……攻撃したら回復するとか?
GM:さぁ?
ルーカス:やってみないとなんとも言えないッ!
GM:では、《ジョイフルジョイフル》が効果を発揮。ルーカスは未行動状態に戻る。
テンスリット:「よーし、バーンと頼むんじゃよ!」
ルーカス:「ありがとテンッ!」ここは本気で行ってみるしかない。とはいえスキルはないから普通に攻撃!
GM:こーい。
ルーカス:命中判定にフェイトを1点使って(ダイスを振る)……4Dで11!? 低っ(笑) とにかく16!
GM:回避判定! ……普通に失敗。ダメージ来い!
ルーカス:ダメ―ジは19点スタート! 《ボルテクスアタック》とフェイト1点上乗せ! 4個で……(コロコロ)また低い! 29点!
フィル:今日は出目腐りの日です。
ノック:ですなぁ。
ルーカス:でも固定値は高いっ! 力に任せて剣を振るう! 「ハッ!」
GM:メイズツリーはその身を震わせてのたうつ。グラグラ。
ルーカス:だいぶ削れてる……はず!
GM:さて、ではノックとレオの番だな。メイズツリーの核は行動値が同値だから、PC優先だ。
ノック:自分でいいかな?
レオ:どうぞどうぞ。
ルーカスメイズ「俺が!」 レオ「いや俺が!」 ノック「いやいや私が」 メイズレオ「「どうぞどうぞ」」(一同笑)
ノック:「妻もいないと分かりましたし、そろそろ終わりにしたいですねぇ」のほほんと。ってことで《マジックサークル》+《ファイアボルト》!
GM:こーい!
ノック:魔術判定! (ダイスを振る)……17!
GM:回避! (コロコロ)……10で失敗。
ノック:ダメージロールにフェイト2点! 9D6で……35! 「妻が言っていました! 燃やし祭ですよ、燃やし祭!」(一同爆笑)
GM:う、うぼぉ!?
レオ:まさか……(笑)
GM:えー、魔剣を抜かれてHP−30。ルーカスの攻撃が23点ダメージ、ノックの攻撃が32点。累計85。5点オーバーだ。くっそう、ギリギリ耐えきると思ったのに!


ζ*’ヮ’)ζ<うっうー! もやし祭ですよー!


ノック:炎を纏った杖の先端が核に叩きつけられる! 見事にフェイト使いきったなぁ。
フィル:え、何。終わったの? 見事な疎外感。
レオ:こっちもクライマックスで《カバーリング》使ってないよ!(笑)
GM:無数のヒビが入った宝玉が砕け散る。同時に、メイズツリーの振動が収まっていく。ついに――迷宮の樹はその機能を停止した。
ルーカス:「やった……の!?」
フィル:「止まり……ましたか……?」
レオ:「機能停止……か?」
テンスリット:「止まった……?」
ノック:「止まったみたい。ですねぇ」
フィル:フェイト1点も使ってない^q^ 《プロテクション》1回も使ってない^q^
ノック:だって、セッション前にGMが出し惜しみしちゃダメって言ってたから……。
ルーカス:誠心誠意フルブーストしました。
GM:言ったさ! エイスファス相手にリソース使って「よし!」とか思ったさ! うーん、全体攻撃を見せたかったなぁ。
ノック:まさか行動する前に叩き折れるとはなぁ。
フィル:「意外とあっけなかった、ですかね」というか敵さんがまったく無行動だった気がするのは……まあいいか。
レオ:ずっとPCの(ry
GM:うん。クライマックス、俺一回も攻撃してないよね?
ルーカス:ガーゴイル、エイスファス、メイズツリー。そういえばみんな行動してないね(笑)
GM:エイスファスの魔法の詠唱も考えたのに……。
ノック:みんな上手に焼けましたー。
GM:まあ、ドロップ品を振れや。対象と使用するフェイトを宣言してね。

この段階でそれぞれが持っていたフェイトは以下のとおりである。

ルーカス:3/5
テンスリット:1/5
ノック:0/5
フィル:5/5
レオ:5/5

ルーカス:どうしよう。フェイト使った点だけ成長点増えるけど、使う場所がなかった気も。
GM:んー、どうしようか。(少し考えて)分かった。ちょっと救済策出しましょ。だから今は好きに振っちゃってくれていいよ。

ということで、ドロップ品は以下のような結果となった。

ガーゴイルA→レオ(フェイト2点使用):ガーゴイルの彫像(200G相当)
ガーゴイルB→レオ(フェイト2点使用):ガーゴイルの彫像(200G相当)
エイスファス→フィル(フェイト3点使用):メイジスタッフ(武器)
メイズツリーの核→ルーカス(フェイト3点使用):深緑の宝石(500G相当)

ちなみに、このときのルーカスのダイスは5D6で3、5、6、6、6。

ルーカス:ちょ! なんでこのタイミングでいい出目なんだよ!? 物欲センサーすぎるじゃねぇか!(笑)

まさに物欲の塊そのものであった。
それはさておき――妖魔の野望は、ここに潰えた。

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