特異世界の盟主たち
幻想詩連合 ファンタジアユニオン

マルクス・ドゥーセ


 「わたしは、なんとしても、この手で皇帝聖印を完成させる。そして世界に認めさせるのだ。わたしとルチアの選択が、誤りなどではなかったのだと!」

 幻想詩連合盟主。24歳。
 活発で豪放磊落な性格。
 伝統を重んじる連合において、我を押し通す意志と力を持った傑物。
 許嫁のルチアとの儀の最中に起きた事件にも挫けず、再度皇帝聖印完成を目指す。
 皇帝聖印の最後の一欠片として、彼女を迎えに行こうとしている。
 爵位は辺境伯。

ナナクロ=エンデヴァード


 「……またそうやって面倒ごとしょい込んでくるんだねキミは。勘弁してよ。そういうのは僕の担当分野じゃないんだって」

 マルクス魔法師隊の魔法師長を務めるフルカラーメイジ。22歳。
 引きこもり体質の気まぐれ屋で、浅く広く魔法の研究に勤しんでいる。
 マルクスとは腐れ縁で、その知識を生かした臨機応変な対応を得意とする。
 面倒くさがりながら忠実で、マルクスに光を歩いてほしいと願う。


大工房同盟 ファクトリーアライアンス

ルチア・クライシェ


 「ワタシも、自分の道は自分で決めるわ」

 大工房同盟 盟主。23歳。
 深窓の令嬢を地で行く可憐な乙女。
 マルクスとの婚儀により父親が死亡したことを悔やみ、彼と結ばれてはならないと国境を閉ざしたことが、結果的に大戦の引き徹となった。
 高いカリスマを持ち、攻めてくる連合を迎え撃つ胆力をも備える。
 爵位は侯爵。

デルナス・ランズベルギス


 「僕にくらい、たまには我儘を言っても構わないのですよ、我が君」

 ルチアの魔法師。28歳。
 彼女が君主となる前からその側近も務めており、箱入りながらも芯の強さを持つことに見惚れ、静かにその姿を見守っている。
 ルチアより少し年上なこともあり世話を焼きがちだが、彼女が自身で決断する意志の強さを知っているため、具申は控えめ。


アルトゥーク条約

クレメント・コルネーロ


 「民を戦に巻き込まないため……聖印の奪い合いなんてものが起きなくて良くなるように。ボクは、皇帝聖印を獲る」

 アルトゥーク条約盟主。16歳。
 様々な偶然から連合、同盟に続く第三勢力である条約を立ち上げ、その盟主となる。
 辺境の村に生まれ、民が戦に巻き込まれるのを憂いて育つ。
 皇帝聖印完成により戦がなくなると喜ぶも束の間、叶わなくなったことで自ら蜂起した。
 階級は男爵。

アリー・サイナー


 「ホント、クレムはアタシがいないとどうしようもないんだから」

 クレメントの契約魔法師。15歳。
 若くしてアカデミーを卒業した秀才。ドジをやらかして投影体(オルトロス)に襲われたところをクレメントに救われる。
 撃退した投影体の混沌核から彼が聖印を作り君主になったことで、その魔法師となる。
 彼を気安くクレムと呼ぶ。賢いがドジっコ。


事件を彩る人々
秘密結社エピメテウス

エピメテウス


 「ここは、わたしの箱庭。あなた達がどう立ち回るのか、楽しみね。ふふ……」

 秘密結社そのものの名を冠した少女。
 神秘的で危険な雰囲気を纏う。

"プロメテウス"


 「わかった。オレが行こう。それがお前の望みなら」

 邪紋使いの青年。23歳。
 炎を纏った拳による肉弾戦や、火炎弾を近・中距離に放つ戦闘を得意とする。
 黒衣の少女からは「おにいさま」と呼ばれている。
 その実は従者のように少女に付き従っており、兄妹のような関係には見えないが……?


その他の組織など

シスター・アンゼリカ


 「ぼくにご用? お祈り? 懺悔? それとも、お客様カナ?」

 戦場を渡り歩く冒険者シスター。
 広い交友関係や伝手を持ち、聖職者としての生活の傍ら、冒険者稼業を行っている。
 その過程で得た金品の売買や、知り合った人員の斡旋等を行っており、知る人ぞ知る穴場ショップと化している。
 ついたあだ名が「終末の天使屋」。

 シスターのZ-ANGEL SHOP

アールブム


 「私は、アールブム。魔法師のアールブムだ。よろしくお願いするよ、英雄サン」

 いつも笑顔で、いつでも白の長外套を纏っている長身の男。
 魔法師を名乗りタクトも所持しているが、どの時空にもひとつたりとも記録が残っていない。
 いわば『白衣の闇魔法師』。
 英雄たちに協力を請い、大陸特異点への召喚を実施した張本人でもある。

INDEXへ戻る