三陣営の戦いは激化を続け、各陣営の兵も疲弊の色が濃くなっていた頃。
戦場の最前線に条約盟主ティオ・コルネーロとその一行が電撃的に参戦。
同盟と、自分たちに迫る連合の一部勢力の双方を相手取りながら、戦場の中心に立つ。
そして盟主ティオは、聖印を掲げ、この大戦を終わらせるよう連合、同盟の双方に声明を出す。
従わなければ我の全力を投入する準備が整っていること、これ以上続けるならば大陸全土に免れようのない傷が刻み込まれるであろうこと。
それを、力強く両陣営に訴えかけた。
そんなティオの言葉はすぐさま伝令を通じて連合盟主アルベリク、同盟盟主セレーネの耳にも届く。
戦場の状況を鑑み、また、二人の元に部下達から届いた、とある情報を吟味した結果、アルベリク、セレーネはティオのその宣誓を受領。
全軍に撤退の指示を出し、後に『グランクレスト大戦』と呼ばれることになるこの大戦争は、条約の勝利で幕を閉じることとなった。
条約はそのまま勢いづき、セレーネの言葉に耳も貸さずに敵対を続ける同盟勢力を次々と撃破して回る。
時には連合と協力し、敵対し。
そしてとうとう、ティオ達の一行は同盟首都ヴァルドリンドにまで到達する。
ティオはヴァルドリンドの王城にて、真っ向からの勝負でセレーネを打ち負かし、聖印を巡る争いでもティオの勝利となった。
敗北したことによりセレーネはティオへの従属を宣言。
それに続くようにアルベリクもティオへの従属を宣言。
かの大戦から半年ほどの月日を経て、アトラタン大陸はアルトゥーク条約……ひいてはティオ・コルネーロにより統一されることとなるのだった。