三大陣営
幻想詩連合 ファンタジアユニオン
 アトラタン大陸の西方を束ねる勢力。
強大な軍事力を持つ同盟に対抗するために自然と国々が集まり勢力となった背景を持つ。
そのことから連合と呼ばれており、議会制度で意志決定を行う文化が根付いている。
 連合盟主は『ハルーシア』の若き国王、アルベリク・ドゥーセ。
どんな相手にも分け隔てなく接し、朗らかで心根の優しい青年だが、対峙する勢力である同盟盟主のセレーネへの愛を語るなどの情熱的な一面も持つ。
 王道を往かんとするのが、彼の君主としての道である。
 先の大戦の後、条約盟主ティオに従属を誓っている。

アルベリク・ドゥーセ
大工房同盟 ファクトリーアライアンス
 アトラタン大陸東部を統一する軍事同盟。
文化や伝統よりも実力を第一とする勢力であり、先の大戦の火蓋を切った存在である。
 そんな同盟の盟主は『ヴァルドリンド』の国王、セレーネ・クライシェ。鋭利な刃物のような雰囲気を醸す少女である。
 セレーネは武力によりあらゆる君主を退け聖印を統一し、自身の聖印を皇帝聖印グランクレストへと到らせると宣言。
 その暁には、皇帝の座も世襲制ではなく実力により選出する制度を提言し、同盟の結束を強固なものとした。
 覇道を歩むことこそがセレーネの君主道である。
 先の大戦の後、条約盟主ティオに従属を誓っている。

セレーネ・クライシェ
アルトゥーク条約
 アトラタン大陸南部で立ち上がった新興勢力。
 今回の大戦のきっかけとなった、『ヴァルドリンド』の侵攻……後にアルトゥーク戦役と呼ばれる戦争により滅亡した国『アルトゥーク』。
かの国とその周辺のいくつかの国を中心として構成された機構である。
 『アルトゥーク』を見殺しにした連合の庇護を離れ、自分たちを滅ぼした同盟に降りもしなかったものたちで構成されている。
新興勢力だったが、先の大戦に於いて勝利を飾り、大陸内三大陣営の筆頭となっている。
 そんな条約の盟主は、新進気鋭の少女君主ティオ・コルネーロ。
 危なっかしいが、誠実で着飾らない。そんな姿に忠誠を誓う者、共に戦おうとする者は多い。

ティオ・コルネーロ
敵対勢力
混沌解放戦線パンドラ
 大講堂の惨劇に前後してその活動がうわさされ始めた謎の超国家的秘密結社、秘密結社パンドラの後継組織。
後に『グランクレスト大戦』と呼ばれる大戦(前回企画)から約1年後に設けられた、ティオによる聖印統合とアルベリクとセレーネの婚姻の儀。
エーラム大講堂にて二度目の蜂起をし、秘密結社としての暗躍をやめ大々的に三勢力への抗戦を宣言した。
その影響は三勢力は勿論、中立を貫いていたメイジアカデミー他あらゆる組織に及んでおり、上層部に息の掛かった者がいない組織は大陸内に存在していない。
※国家単位でどうであったか、については各領主に委ねるものとする。

皇帝聖印の完成を目指す三勢力と真っ向から敵対し、再び大陸を混沌の渦に巻き込まんと動き出した。
以下は、組織の首脳陣ではないが非常に強力かつ一目置かれている存在達である。

カイザック・サーペンティン
 聖印の力(=権力)により地方の私掠許可を得て合法的に海賊行為を行っていた君主。
 実力と部下達の練度が非常に高く、彼らの私掠船(海賊船)を打ち倒せるものもいなかった。
 皇帝聖印完成の為に自身の聖印を差し出すことに反対し、既得権益の保持を企む俗物。

 通称:"蛇紋石"のカイザック。
右目に縦傷の入ったジョリーロジャーを掲げた船を駆る。

「だァから、そもそも聖印を盟主なんぞに渡すこと自体、俺サマは反対だったんだってェの」

「いやァー、ホント、聖印持ちの君主サマに感謝して生きていけよボンクラども。これまでもこれからもなァ」

カイザック・サーペンティン
ネキラ・オーバードーズ
 メイジアカデミー所属の魔法師。
 錬金魔法による金の違法製造やポーション等の薬品の独自の闇ルートでの売買などにより莫大な富を得ている。
 現時点でも表向き解放戦線パンドラとは無関係を装いつつ、甘い汁を吸って過ごしている。
 (勿論、それだけのことをするだけの実力と地位は確保している)
 皇帝聖印が完成しないよう妨害しながら、少しでも長く今の生活を続けようとしている。

「ポーションですかぁ? キシシ。お安くしときますよぉ……?」

「混沌がなくなってしまったらぁ、魔法で火を起こすことも魔法薬で傷を治すこともできなくなっちゃいますよぉ? だから邪魔な盟主様達には消えていただかないとぉ~」

ネキラ・オーバードーズ
シェード・シュヴァルツヴァルト
 条約に雇われていた傭兵の邪紋使い。
 暗殺者の邪紋"シャドウ"をその身に刻む。
 争いや略奪などを好んでおり、条約に雇われていたのも連合・同盟双方と対立する条約に属した方がその方が最前線で戦う機会や、他の村落での略奪を合法的に行うことができるからだった。
 大戦収束以降、行方知れずとなっていたが、 聖印統合の儀に於いて、パンドラの計画によりティオの首に刃を突き立てようとした実行犯本人。
 英雄たちに囲まれた状況から自身はその場を悠々と離脱しており、再び巻き起ころうとする戦火を今か今かと待ちわびている。

「ケッ。平和なんてオレたちに二番目に不要な言葉だぜ。一番はなんだっけ? あー、そう。"秩序"だ」

シェード・シュヴァルツヴァルト
三つのクラス
君主 ロード

 アトラタン大陸に満ちる混沌を浄化する力、聖印クレストを持つ者。
聖印は君主の信念の現れであり、光り輝く紋様を描く。聖印の強さに応じて爵位や領地の統治権を持つ。
 聖印の浄化能力と統治権から、君主は国の王や将軍、騎士など、地位のある立場に着く者が多い。
魔法師 メイジ

 大陸中央部に位置する魔法師協会メイジアカデミーで魔法を学びそれを行使する者。
魔法とは混沌を調律・変異させ任意の現象を引き起こす技法である。
 魔法師はアカデミーから各君主の元に派遣され、その魔法や数多の知識で君主を支えるのだ。
邪紋使い アーティスト

 混沌を自身の身体に取り込み、邪紋アートとして刻みつけた者。
その肉体は超常的な力を用いることができ、大半が傭兵や軍人となり戦場を駆けるだろう。
 混沌を取り込み邪紋として刻むたびにその力は強くなるが、人からはかけ離れた存在へと近づいてしまう。


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